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「雑談力が上がる話し方」

雑談力が上がる話し方

~30秒でうちとける会話のルール~

明治大学教授 齋藤 孝

 

概要:

雑談とは会話を利用して場の空気を生み出す技術のこと。会話というよりも“人間関係のお付き合い”に近い。これからの時代、雑談力を身につけることは、強く生き抜く力を身につけることそのものなのです。様々な雑談の力、ノウハウを紹介した本。

 

ポイント:

・雑談というのは人間関係やコミュニケーションにおける“水回り”的な役割をもっている。その場にいる人たちと同じ空気を共有するため、場の空気を作るために雑談がある。

 

・終わりがあるから気楽に話せる。「それじゃ」「ではまた」は気持ちよく雑談をするためのキラーフレーズ。結論はいらないけど、潔く終わらせる。これが“いい雑談”の条件。

 

・悩んだらとりあえず「見えているところ」をほめる。内容よりも褒める行為に雑談という目的がある。「珍しい柄ですね」「○○さんらしいですね」「新鮮ですね」など。

 

雑談は連想ゲーム。話題が垂直方向に広がるのが議論、それに対して雑談は、話題が水平方向に広がっていく。「で、何の話をしてたんだっけ?」が理想系。

 

・今が旬のリアルタイムな話題は、仕入れたらすぐに使う

 

「人から聞いた話」を自分の雑談ネタとしてストックして使いまわす。

 

・雑談から透けて見えるのは、その人の育ちのよさ。人間関係に恵まれて明るく育っていると感じる。面接では、柔軟性、切り替え能力、そして社会性がチェックされる。

 

ニュートラなスタンスが周囲からの「人望」をもたらす。

 

・経営者の仕事は雑談と決断。雑談力はビジネスを動かす突破口になりうる。

 

・雑談によって与えた良い印象により、仕事上のミスもカバーしてくれる。

 

課長バカ一代は雑談に必要なエッセンスがぎっしり詰まった雑談教科書

 

・雑談において「記憶」はかなり重要。昔した雑談を“昨日会って話したような話題”のように話すことで、「この人とはまずこの話題でつながっている」という共通の接点になり、好意や親近感の格段にかわってくる。

 

大阪人リアクション文化は、上手な雑談に求められるレスポンスのよさに直結。

 

「雑談と本題の切り替え」が重要。大学では、雑談が上手な先生は学生から人気があり、授業の質も高い。

一方で、雑談が上手でも授業ほとんどが雑談になると、おもしろいだけ、という評価しかなく、逆に学生になめられてしまう。この切り替えは「落語のつかみから本題への入り方」が非常に勉強になる。

 

・人は誰もが本当は話したがり屋。人にとって「話す」というのは何よりの健康法

 

知らぬ間に雑談に影響されている。雑談で自分が聞いたことや話したことに、自分自身が影響をうけている。雑談を利用して自分自身の視野や感性、好奇心の幅を広げることができる。また雑談で人に話すことでモチベーションがあがる。「雑談は人の為ならず」

 

以上、「雑談力が上がる話し方」のレバレッジ・メモでした。