「プロフェッショナルの条件」
プロフェッショナルの条件
~いかに成果をあげ、成長するか~
P・F・ドラッカー 著 上田 惇生 編訳
概要:
いま世界では、肉体労働者が減り、知識労働者が増えている。だが、知識労働者も本来の能力を全て発揮できていない。そこで知識労働者と組織はどうあるべきか、知識労働者はなにを考え、何をすべきかを解説している。
ポイント:
・知識は情報や技能ではない。知識の役割は自らの知的、道徳的、精神的成長にある。
・マネジメントは、既存の知識をいかに有用に適用するかを知るための知識。
・資本と技術は生産手段にすぎない。知識の代わりにはならない。知識労働者はそれらを使って何をするかにかかっている。生産性の向上はより賢く働くことでしか達成できない。
・知識労働者はまず、「何が目的か。何を実現しようとしているのか。なぜそれを行うのか」
・情報化時代にあっては、学ぶ組織であり、同時に教える組織にもならなければならない。
・成果をあげることは一つの習慣である。
・成果をあげるためには、貢献に焦点を合わせなければならない。手元の仕事から顔をあげ、目標に目を向けなければならない。「どのような貢献が出来るか」を自問する。
例)ブライアン看護婦の原則「それは患者にとっていちばんよいことでしょうか。」
・期待する未来を描く。その未来と現状のギャップを明らかにし、改善する。
・常に行動することに対して「これは価値があるのか」を自問する。答えがノーなら真に意味のある仕事に集中するためにそれらのものを捨てる。人からなる組織も生物の組織と同じように、スマートかつ筋肉質であり続けなければならない。
・新しいものにやさしいものはない。必ず問題にぶつかる。したがって、悪天候に入ったときに切り抜ける手だてを最初から講じておかなければ、失敗は必然である。
・問題は4種類「基本的な問題か、例外的な問題か」「何度も起こることか、個別に対処すべきことか」問題のほとんどが基本的な問題である。
・人の反応で決めるのではなく、何が正しいかからはじめる。
・満場一致には注意せよ。正しい決定には適切な意見の不一致が必要である。
→①組織の囚人になることを防ぐ。②選択肢を与える。③想像力を刺激する。
・「もう一度調べよう」という誘惑に負けてはならない。臆病者は1000回死ぬ。
・コミュニケーションは知覚であり、期待であり、要求である。情報とは違う。
・コミュニケーションは受けてによって成立する。
・われわれは知覚することを期待しているものだけを知覚する。受けてが期待するものを知って初めて、その期待を利用できる。
・成功者はリスクを犯さない。保守的であり、機会志向である。リスク志向ではない。
以上、「プロフェッショナルの条件」のレバレッジ・メモでした。
この本で、特にまっつんの心に響いたのは、他者への貢献が大切というような、他者を大切にする心。
やっぱり人間対人間だから、そういう他者に受け取ってもらえる価値が大切なんですね。
私もそういう人間となるように心がけていきます。